ワラスを後にして、人生二度目のクスコへ。
言わずと知れた、マチュピチュや聖なる谷への玄関口。
クスコの街全体がインカ帝国の石積み+スペインの征服者によって建てられた建築がそのまま残る街並みで、世界遺産になっています。
過去にクスコで大地震があった際には、スペインが建てた建造物は軒並み崩れたのに対し、土台となっていたインカの石積みはびくともしなかったとか。
その街並みの中でも特に有名な「12角の石」は、角が12もある超複雑な形の岩(奥行きもあり分厚い)が髪の毛一本通さない正確さで積まれている神秘の巨岩。
現地ガイドの説明を聞くと、「小石や砂を切り出した岩の上に乗せ、素手で延々とゴシゴシして平らな面を作り出したんだ」と言うが、到底信じられない。
数百キロから数トン、数十トンに及ぶものもある数え切れない岩の数もそうですが、実際に実物を前にすると、車輪も持たなかったとされるインカ帝国の人々が何百万人いようと実現不可能に思えます。
と、ここまではガイドブックにも載っている情報と大差ありませんが、この岩を見てあることに気がつきました。
ワラスで話を聞いてからこれを見ると、僕にはこれが、巨大な掌で柔らかい岩をギュっと掴んだ後のように見えました。
だとすると、巨人はこんな感じのサイズ感↓
そしてこの岩々、どうしてもいちど柔らかくされて、上からギュっと押し付けられて作られた壁に見えてしょうがないんです。
それは、クスコ周辺のどの遺跡に行っても同じでした。
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これは、聖なる谷と呼ばれる遺跡の数々の代表格、オジャンタイタンボ大遺跡。
ここもギュッと握られてます。
細い通路に施されていた、向こう側が抜けていない窓のような窪みの奥を見てみると
こんな風に、岩が直方体ではなく、これまたギュッと押して作られたように見える跡が。
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こちらはクスコの市街地から丘を登ったところにあるサクサイワマン遺跡。
何千人居ようが、こんなふうにピッタリ整形して運べたとは思えない、超巨大な岩の数々があります。
点々としている入り口・ゲートのような作りの場所は、人間にはちょっとスケールが大きすぎるようにも見える。
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そして、言わずと知れたマチュピチュ。
学生の頃に訪れたときには気づかなかった、細部の違和感に意識が向きます。
巨人がいたという仮定が頭の中にあると、段々畑とされるこの巨大な石段も彼らのサイズに合った階段に見えてくる。
また、逆に人間には小さすぎる階段も発見。
小人もいたのか…。
そして、マチュピチュ中心部にあるこの壁。
どう見ても、溶けたような跡が。
ワラスの夫婦によると、古代の壁画に、ラッパのようなものを吹く人の上を岩が飛んでいく描写があるとのこと。
量子力学の世界でも発見された、素粒子の本質は波・波動であるという事実。
音も、波。
適切な周波数で音を出すことで、岩の硬さや重さに変化を起こすことや、飛ばすことだってできたのかもしれないと、彼らとワラスで話していました。
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こちらは、クスコにある太陽の神殿、コリカンチャの中で保護されている区画。
これまたどう見ても、未知のエネルギーでガッシャンガッシャンと動いてたやろ!と思わざるを得ない(私見)形をしてる。
このペルーの旅から僕は、現代の人類が史上最高の科学力を持っているという歴史よりも、以前に世界の文明は1度以上、もしかすると何度も栄え、失われて今に至っているという仮説の方が可能性が高いと思うようになりました。
これが、遺跡に全然興味がなかった僕が、今や世界中の遺跡を直に見てみたいと思うようになった理由です。
今いちばん気になっているのは、エチオピアにあるラリベラの岩窟教会群と、パキスタンにあるインダス文明最大級の都市遺跡モヘンジョダロの2つです。
パンデミックの状況も相まってなかなか行けないかもですが、いつかご縁があるといいなぁ…。
Kentaro
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