以前から探している移住先。
ガツガツ探しに行くというよりも、まずは、現実的な移住どうこうは置いといて。
アンテナを張りながらご縁があった場所には積極的に訪れて、その場所と関係性を築いて、仲良くなることを続けています。
そこに集中する中で、自然と住む場所が決まっていくことを信じるスタイルです。
今までにご縁があった場所は、国内では大分の別府、北海道の東川町、沖縄のうるま、埼玉の川越、長野の諏訪、広島の山間部、兵庫の王子公園など…。
初めて訪れる場所に行くとき、その場所と仲良くなるために僕がいつも心掛けていることをご紹介します。
①移住者系のメディアを探す・訪れる
特に移住者が比較的多かったり、移住が推奨されている地域であれば、
「移住者手帳」「移住百貨辞典」などのタイトルで、移住者のインタビュー等がまとめられている記事を見つけられることがあります。
県単位の規模だったり地域単位だったり、発行元も公的機関の場合もあればそうでない場合もあり様々ですが、
地域おこし協力隊の方々が活動している地域であれば、移住のノウハウだけでなく面白い場所などを紹介してくれていることも多いので、彼らのSNSやウェブサイトは必ずフォローするようにしています。
また、こういうときは公的な情報よりも、主観たっぷりの情報の方が信頼できる場合が多いと感じます。
現地で会えそうな場合は拠点にアポをとってお話を伺うことも多いです。
また、連絡を入れる際には先方の都合や忙しさにも想像力を働かせることも大切です。
先日大分県由布市を訪れた際には、地域おこし協力隊のインスタグラムにDM(メッセージ)を入れ、お話し伺えないか打診させていただきました。
ちょうど地域や県のイベントと重なっていてお忙しいことがわかったので、滞在中はお会いするのは遠慮し、また再訪の際にはお願いしますと伝えて一旦コミュニケーションを終えました。
すると時間を置いてまた連絡があって、オンラインでお話を伺えることに。
実際にお話しして関係性が作れた結果、次回訪問時には一緒にご飯に行く予定ができました。
②ピンとくるゲストハウスを探す・泊まる
事前にその地域にあるゲストハウスを見つかるだけざっと調べて、その中でピンとくるところを選びます。
自身のSNSでおすすめの場所を募って始めることもありますが、基本的にはネットや地図アプリ、旅行者のブログなどを読み漁ることが多いです。
ゲストハウスを選ぶ際のポイントはこんな感じ。
・ホスト/オーナーがいい人そう、自分に合ってそう(Webサイトの文言やクチコミなど)
・地域おこし協力隊や移住インタビューなどでとりあげられている
・イベントを開いているなど、地域とのアクティブな関わりが感じられる
友人宅に泊めてもらえる場合も、何泊かはあえて周辺のゲストハウスに泊まってみます。
③歩く
もちろん、必要に応じて公共交通機関をフル活用したり、レンタカーを借りることもありますが、距離が許せばできるだけ歩いて移動するようにしています。
車に乗っているとき、電車で移動するとき、歩き回っているときで、それぞれ移動中に触れられる地域のエッセンスの濃度が全然違うように感じます。
訪れたいところが多く移動時間を短くする必要がある場合、もしレンタサイクルやシェアサイクルのサービスがあれば積極的に使います。
シェアサイクル(自転車のシェアサービス)は、使い始める前は面倒くさそうで何となく敬遠していましたが、使ってみるとシステムが意外にシンプルで料金も高くない。
町のあちこちにある専用スタンドで乗り捨てられることが多く、10分数十円のシステムなこともあるので、地図と睨めっこしながら活用しています。
何より、歩くことと自転車は、スピードが遅くて地面が近い。
他の移動手段と比べて、物理的にも感覚的にも、得られる情報量に天と地ほどの差があると感じています。
歩くことを最優先にする理由は、こんな感じ。
・声をかけてもらったり、声を掛けるスペース(余裕)が生まれる
・目に止まるものや聞こえる音が多くなる
・運動になる(旅中はたくさん食べること、座ることが多くなる)
・移住することになった場合の空気感が肌で感じやすい
僕の場合、旅中は1日に2.5万歩〜3万歩くらい歩くことも多いです。
④ピンときた場所のSNSをフォローする
InstagramやFacebookなど、あれば事前に調べてフォローするようにしています。
特に地方の個人商店に行くと、地図アプリ等に載っている営業日や営業時間が更新されていなかったり不定休だったりして、インスタグラムの情報が一番信頼できるソースになっていることもしばしば。
そのお店のスタッフおすすめの場所やイベント情報なんかも発信されていることもあり、実際に訪問したときの話のネタにもできます。
⑤ピンときた場所はできるだけ全部訪れる
現地で歩き回っていると、芋づる式に面白そうな情報が出てきたりするもので、全部はまわれないことももちろんあります。
あくまで「できるだけ」なのですが、訪れたいお店に飲食店が多い場合は、ひとつところでお腹いっぱい食べないようにしたりもします。
訪れてみたら予想よりも長居する流れになったり、新しい目的地ができたりするので、場の流れにはできるだけ乗っかって、流されていくのを優先することも多いです。
次回の種まきをする意味でも、滞在中に出会える場所、人にはできるだけ会っておくのがオススメです。
⑥できたら、数ヶ月後に再訪する
ちょっとでも気になる地域は、最低2回は訪れたいと思っています。
2回目の訪問は、また全然違った印象になっています。
なぜなら、1回目で顔を知った人たちがいて、彼らの人生のフェーズも少しだけ進んでいて、道がわかって、季節も違うから。
無理して再訪しなきゃと思っていると疲れてしまうので、できるだけ、というのがとても大事な気がします。
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以上、気になる地域を訪問する際の僕なりのポイントでした。
こんなことを心がけて旅をしていたら、奇跡的な出会いや偶然が、信じられない頻度で生まれました。
ジョン・クランボルツさんという学者さんが説いた「計画された偶然性 (Planned Happenstance)」という考え方がありますが、場の流れを読みながら機会の分母を増やしていくと、嬉しい偶然の出来事もいつの間にか増えていくのだと思います。
Kentaro
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