実家でネコを飼って数年経つと、家族それぞれが持っているネコのご飯に対する前提の違いが、徐々に、時間をかけて段々と明らかになっていく。
うちでは、「父がネコにあげているご飯&おやつの量が多く、頻度も高い」と他のメンバーが薄々感じて、少しずつストレスになっていたことがきっかけだった。
ネコに対してとにかく甘々な父。過去に飼っていた犬も同様だった。
ネコへの愛情は全員同じくらい深いものだったように思うけれど、その表現の仕方がそれぞれ違ったんだと思う。
父は夜中猫に起こされては度々おやつをやっていた。
そして自分とYuriが帰省するたびに、ネコは段々と大きくまるまるとなっているように感じていた。
このことについて、父がご飯やおやつをやっているのを見たときに「あげすぎちゃう?」とか「あんまりやったら太るからいかんよ」とか、それぞれ声はかけていた。
けれど、なあなあな状態がずっと続いていて、それが知らず知らずのうちに3人のストレスになっていたのだった。
ある日の夕食で、「この状態が続くのは不健康だ」と気づいたYuriと僕から、家族会議を開こうと父母に提案した。
そして、数日後の夕飯のあとに、4人全員でお茶飲みながら話し合おうということが決まった。
うちでは夕食を食べ終わったら各自バラバラと解散していくスタイルだったので、食後にテーブルに留まってお茶タイムをする習慣はなかった。
うちの実家は比較的、深いコミュニケーションを取らずに様子を見合いながら暮らしてきたんだということを、他のご家庭にお邪魔するようになってからわかってきた。
なので、これをきっかけに家族同士対話ができるお茶タイムがスタンダードになればいいな、とも思う。
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そして、家族会議当日。
Yuriが紙とペンを用意して、みんなが言うことをリアルタイムで可視化できるようにしてくれた。
<父の意見>
ネコの1日1日の幸福度が高いことが大事。同時に、健康第一。
<母>
飼い主が健康管理をすることが大切。いろんなものを食べさせて、体に良くて好きなものを探したい。
<Yuri>
家族でその都度合意をとるのが大切。色々なエサや量で試して、みんなで経験値をためていきたい。ネコが歳をとったときに病気で苦しむ期間が長いのは嫌だと思う。
<Kentaro>
結論がどんなものであれ、家族みんなの納得、コンセンサス(同意)がとれることが大事。こうやってじっくり話し合える機会が持ててることが嬉しい。
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こうやってなぁなぁにせず、面と向かって話し合う時間をとったことで、みんなそれぞれが持っている前提の微妙な違いがよくわかった。
同時に、実はみんなが大切だと思っているベースの考え方には共通点がしっかりあることもわかった。
ここで、一気に場の空気が柔らかくなり、表情も声質も明るくなったのを感じた。
・・・嬉しい!!
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それからエサの量や質についてもみんなで意見を出し合った。
すると、これからやることも自然と見えてきて、どんどんコンセンサスがとれていった。
やることは期限と担当する人も忘れず決めておく。
そして、次回の家族会議の日程もすぐに決まった。
次は、2月18日!
みんな嬉しそうで、次が楽しみ。
第2回につづく。
Kentaro
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