世界各地に巨人の伝説が散らばっている(日本のダイダラボッチなど)ことは以前から聞いてはいましたが、その痕跡と思えるものを間近に見たのは初めてでした。
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ペルーを初めて訪れたのは、学生の頃。
スペイン語を勉強するための、3ヶ月のステイでした(そのあとはエクアドルに移動)。
そのときにも勉強の合間に遺跡はいくつか訪れていて、マチュピチュにはフラットシェアをしていた友人と一緒に4日間歩いて。
その2回とも、印象に強く残っているのはマチュピチュそのものよりも、マチュピチュに向かうトレッキング中の風景だったり、途中で出会った人との会話だったりします。
朝焼けの中初めて見たマチュピチュは、「すごいなー」「よくこんなところに作ったなー」とは思えど、歴史や遺跡のディテールには全くと言っていいほど興味が向かなかった。
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それからおよそ7年後、今の結婚相手と、結婚する前に一緒に訪れることに。
一度(マチュピチュに関しては二度)訪れていたはずの遺跡たちの佇まいが、今度は全く違って見えました。
遺跡、再訪
マチュピチュやその他有名な遺跡への玄関口になる街「クスコ」にずっと滞在する予定だったけれど、出発直前になって行き先を変更することに。
クスコから北西へ750kmにある、「ワラス」という山あいの町。
そこに唯一の日本人の夫婦が住んでいて、クスコにいく前に彼らを訪れることになった。
まずは日本からおよそ30時間かけてペルーの首都、リマを目指します。
南米では超メジャーで安心感があるバス会社のひとつ、「Cruz del Sul(南十字星)」の長距離バスに乗り換えました。
後半にジグザグと曲がる道があって、Yuriは途中から移動疲れと車酔いによりダウン。
酔いに耐えて揺られること8時間、初めてのワラスに到着。
宿とガイドを営むご夫妻のところに数日間滞在させてもらい、彼らの仕事、人生観、いろんな話をして共有し合いました。
中でも面白すぎていつまでも聞いていられたのは、マチュピチュや他の遺跡のガイドをする中で発見してきた、奇妙なものの数々について。
ペルーの神秘的な風が運んでくる土地の匂いも手伝って、彼らの話を聞いていると、なんとも不思議な感覚になってくる。
最初はそのドラマチックな話ぶりに戸惑いを覚えつつ、次第に引き込まれて頭の中に壮大な情景が浮かび上がってきました。
経験豊富でオリジナルな視座を持つ彼らからは、通説として語られていたり、一般的なガイドが学び伝える説明とは全然違った景色が見えていた。
ガイドブックやメディアの説明に納得させられてしまっているけれど、自分の感覚を信じて直に見てみると、現代の科学でも絶対に説明がつかない技術が使われていることがありありとわかるそう。
詳細は僕からは語れないので、本人たちに会うことがあったら聞いてみて欲しい…。
このあとに書くのは、遺跡初心者の僕らが彼らの話を聞いた上で遺跡を訪れて、実際に肌で感じた驚愕ポイントについて。
撮影してきたたくさんの写真と共に、お伝えします。
<後半に続く>
Kentaro
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